日本で卵子提供を受ける場合の費用はどれくらい?

日本で卵子提供を受ける場合の費用はどれくらい?
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不妊治療の中でも成功率が高い方法として知られているのが卵子提供による不妊治療です。海外では、不妊治療の方法として一般的な卵子提供ですが、日本では法律が確立されていません。日本で卵子の提供を受ける場合、費用はどれくらいかかるものなのでしょうか。今回は、日本で卵子提供を受ける場合に必要な費用についてご紹介します。

日本で受ける卵子提供治療の費用

日本で卵子提供を受ける場合の費用はどれくらい?
日本で卵子提供による不妊治療を受ける場合、費用の相場は90万円~100万円程度です。金額の相場から決してリーズナブルに受けられる治療ではないことがわかります。しかし、海外で不妊治療を受ける場合はさらに高額な費用が必要です。

卵子提供による治療が認められている国にはアメリカやマレーシア、ヨーロッパの一部の国などが挙げられます。例えばF-visionで卵子提供による不妊治療を受ける場合、ハワイでは560万円前後です。一方マレーシアでは340万円前後となります。金額は国だけでなく、エージェントや治療を受けるクリニックによって異なりますので、事前に確認しましょう。

国によって治療にかかる費用に差が生まれるのは、卵子を取得するためにかかる費用がそれぞれで異なるためです。日本の場合、ボランティアとして卵子を提供する人がほとんどです。一方、アメリカなど卵子のドナーを提供した人に報酬を支払う国もあります。卵子の提供を得て不妊治療を行う場合は、提供者に報酬として支払った金額分のうち、何割かは上乗せされることになります。

ちなみに、卵子提供ができる女性の条件も国によって違いがあります。日本の場合、卵子のドナー提供を行えるのは結婚して子供がいる40代以下の女性と定められていますが、アメリカでは提供者の子供の有無は問われません。

費用の内訳は?

日本で卵子提供による不妊治療を受ける際には、検査代、カウンセリング代、倫理委員会の費用、諸経費などが必要です。まず、卵子提供を受ける前には検査を受ける必要があります。卵子提供によって不妊治療を行う場合、卵子と精子を体外受精させてから女性の胎内に胚を移植します。

しかし、女性の内膜が薄いなど胚が着床しにくい子宮である場合、薬を投与するなどして妊娠しやすい状態に整えることが必要です。また、胚の移植を受ける人だけではなく、提供者も検査を受ける必要があります。検査にかかる費用の相場は10万円程度です。

卵子提供による治療を受ける際には、カウンセリングを受けることになります。卵子提供治療のカウンセリングにかかる費用の相場は、7万円~10万円程度です。卵子提供を受ける際には、治療または卵子提供を受ける団体の倫理委員会に周知をする必要があります。卵子提供を受ける際には「子供の母親は産みの女性か、卵子提供を行った女性か」など倫理的な議論を生むことが度々あります。そのため、国では卵子提供に関する倫理的な問題に対して法的な整備が行われていません。卵子提供に関する取り決めは、各団体に委ねられているのです。施設内の倫理委員会の費用相場は45万円~50万円程度、JISART倫理委員会にかかる費用の相場は15万円程度です。

費用は病院や治療内容により変わる

日本で卵子提供を受ける場合の費用はどれくらい?
卵子提供による不妊治療を受ける際の費用は、かかる病院や治療の内容によっても変わります。日本で卵子提供による治療を受ける場合は、不妊治療を専門とする病院団体「JISART」や卵子提供登録支援団体などから卵子の提供を受ける方法があります。

JISARTから卵子の提供を受けた場合、倫理委員会に支払う費用の相場は80万円~100万円程度です。JISARTで卵子の提供を受ける場合は、団体に加盟して治療を行う施設と、団体に対して倫理委員会にかかる費用(15万円程度)を支払うことになります。

一方、卵子提供支援団体の倫理審議に支払う費用の相場は60万円~90万円程度です。卵子提供支援団体から卵子のドナー提供を受けた場合は、ドナーの出費を全額負担する必要もあります。倫理に関する審議にかかる費用だけを取ってみても、各団体によって違いがあることがわかります。また、検査を受ける時に病院がどのような方法で行うのか、治療はどのように進めていくのかによって費用が変わってくるため、治療を行う際には病院の説明を良く聞き納得したうえで実施することが理想的です。

卵子提供治療後にかかる費用は?

卵子提供を受けた後は病院で体外受精を行うことになります。提供を受けた卵子に、精子を受精させて専用の容器の中で胚になるまで培養を進めていきます。受精卵は細胞分裂を繰り返していき2日~3日後には初胚、5日~6日後には胚盤胞という状態に成長します。着床に適した時期まで胚を培養したら、女性の子宮内に戻します。胚を戻すタイミングは大きく分けて2パターンあり、初期胚の状態で子宮に戻す場合は生理開始から12日目~17日目、胚盤胞の状態で戻す場合は生理開始から15日目~20日目を目安に行います。

胚移植後、妊娠判定をするためには数日間の時間を開けることが必要です。うまくいけば初期胚の移植をしてから3日~5日、胚盤胞の場合は1日~2日後に着床が見られます。しかし、着床したからといってすぐに妊娠判定はできません。一般的に、妊娠判定を下すまでには2週間~3週間程度の時間が必要です。妊娠判定をするために病院で血液検査や尿検査、hcgホルモンの分泌量の測定などを行います。

体外受精を行うためには別途費用がかかります。体外受精にかかる費用の相場は30万円~50万円程度です。体外受精を行う際には、地方自治体から助成金が貰えるケースもあります。不妊治療費助成を設けている自治体でも助成金を受けるための条件はそれぞれで異なるため、まずは住んでいる地域の制度について確認しましょう。

日本の卵子提供治療でかかる費用を覚えておこう!

日本で卵子提供による不妊治療を受ける際の費用相場は、海外よりも安いと言えるでしょう。渡航費はかかりませんし、提供者への謝礼も必要ありません。しかし、日本で卵子提供を受けるためにはさまざまな条件が設けられています。また、卵子提供を受ける団体や治療を任せる病院の方針によっても、治療にかかる費用は変わってきます。国内で卵子提供による不妊治療を受けたいと考える際には、団体や病院からの説明をよく聞き、納得したうえで治療を始めるように心がけましょう。
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F-visionの卵子提供プログラムの流れ

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