海外へ出る夫婦に知ってほしい卵子提供5つのリスク

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不妊治療を続けていてもなかなか妊娠に至らない場合、卵子提供による妊娠を選ぶ夫婦もいます。夫の精子と妻の子宮に問題がないときに選べる手段で、アメリカやタイ、台湾など盛んに行われている国もあります。卵子提供は日本でも受けられますが、それでも費用面や法律面の関係から海外での卵子提供を考える夫婦が少なくありません。そこで、海外での卵子提供を考えている女性に、卵子提供を受けるうえでのリスクについて解説します。

卵子提供に関するリスク1.お金がかかる

まず、しっかり理解しておかなければならないのが卵子提供を受ける際にかかる費用についてです。海外で卵子提供を受けると、間にエージェントが入る分、エージェントに払う費用も発生するため、数百万円単位のお金が必要です。実際の治療にかかる費用以外に、夫婦2人分の渡航費用が必要だからです。卵子を提供してくれるドナーの排卵日に合わせる形で渡航して、現地の病院で夫は精子の状態の検査と採取を、妻は妊娠可能かどうかの検査を受けます。しかし、その後すぐに移植されるわけではなく、受精卵を成長させてからの移植になるため、一旦帰国して、再び妻だけ渡航することになります。海外で受ける場合は、国によって卵子提供にかかる費用が異なりますが、アメリカの場合は500万円以上かかると考えておいた方がよいでしょう。

卵子提供に関するリスク2.時間がかかる

卵子提供を海外で受けると、想像している以上に時間がかかることに驚くはずです。エージェントとの契約時にドナー探しを始めますが、ドナーが確定してからも胚移植までは数カ月かかります。海外で卵子提供を受ける場合は、複数のドナー候補を選んでおいて、そのうちスケジュール的にベストな卵子を提供できるドナーが選ばれるのが一般的です。ドナーが確定してから、卵子の提供が行われるタイミングで1回目の渡航をしますが、その際には夫も妻もそれぞれ検査が中心です。夫の精子に問題がない場合は採取した精子と提供された卵子を受精させますが、すぐに妻の子宮に戻せるわけではありません。一旦帰国して、移植できるようになった時点で改めて渡航することになります。胚の成長度合いには個人差もあるため、最初にエージェントと契約してから1年くらいかかるケースもあります。

卵子提供に関するリスク3.母体への負担

卵子提供を受ければ卵巣機能が低下していても妊娠は可能になります。しかし、卵子提供を受けた場合には双子以上の多胎出産になりやすいため、母体への負担が大きくなりがちだということも知っておいた方がよいでしょう。卵子提供は、すべての不妊治療を行った末の最後の手段として選ぶ女性が多い分、受けるときの年齢が高くなる傾向があります。45歳を超えるケースも少なくないため、妊娠できても子宮自体が硬くなって柔軟性を失っていることも考えられます。全身に加齢の影響が出ている可能性もあり、母体への負担が大きくなると危険です。

卵子提供に関するリスク4.妊娠するとは限らない

卵子提供を受ける際に正しく理解しておかなければならないのが、100%の妊娠が約束されているわけではないということです。卵子提供によって妊娠する可能性があることが提供可能な条件として挙げられていますが、条件に合っていても受精卵が着床しないことはあります。もちろん、海外での移植もきちんとした専用施設のあるクリニックを選んで受ければ、細心の注意を払ったうえで移植してもらえます。移植技術については日本で受けても海外で受けてもほぼ同じ、もしくは海外の方が上ということも考えられます。しかし、提供された卵子と夫の精子との相性や、受精卵と妻の子宮との相性に問題があることもあります。せっかく受精してもうまく成長できず、妊娠に至らないこともある程度覚悟して臨む必要があるでしょう。

卵子提供に関するリスク5.子どもへの伝え方

卵子提供を選ぶ際にしっかり考えておかなければならないのが、将来子どもにどのように伝えるかということです。海外で卵子提供を受けるということは、外国人の卵子である可能性が高いからです。子どもが成長するにつれて、外見から自分はどうも他の家族とは違うと感じてしまうかもしれませんから、そのときにどう説明するのかを考えて臨まなければなりません。日本では子どもが自分の出自を知るための権利が法整備されていません。将来子どもがショックを覚える可能性があることを理解したうえでどこまで伝えられるのかを考え、将来どのように子どもに伝えるべきか、どう向き合うべきかなどをあらかじめきちんと決めておくことが大事です。卵子提供まで受けて家族として迎える子どもが将来辛い思いをしないようによく考えましょう。

卵子提供ドナーにもつきまとうリスク

卵子提供は受ける側だけでなく、ドナーとして提供する側にもリスクがあります。提供する卵子を採取する際に排卵誘発剤を使用するため、卵巣が必要以上に膨らんで腹水や胸水が貯まり、卵巣過剰刺激症候群になるケースも少なくありません。不妊治療を続けてきた人にとっては、卵子を提供するドナーは真逆の立場ですが、卵子を提供する側にも様々なリスクがあるということは覚えておいた方がよいでしょう。万が一ドナー側になるようなときは、リスクや副作用を防ぐために、信頼できるクリニックを選んで卵子提供を行いましょう。

卵子提供はリスクを考えたうえでの決断が大切

卵子提供はリスクを十分に考えたうえで、それでも納得できると思えたときに選ぶようにしましょう。様々なリスクについて、しっかり考えたうえであれば、後はGoサインを出す決断をするだけです。卵子提供にはリスクがある分大きなメリットもあります。海外で卵子提供を受ける際には言葉の壁なども大きく、大変な面もあります。しかし、どのようなエージェントを選ぶかをしっかり考えて、リスクを少しでも減らして受けられるようにしましょう。
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