どうしても子どもが欲しい夫婦の選択… 卵子提供とは?

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不妊治療を続けステップアップしても赤ちゃんを授からないというケースは少なくありません。では、そのような場合は、もう他に打つ手がないのでしょうか。実は、まだ他にも赤ちゃんを授かる方法が残っています。卵子提供という方法です。不妊治療でステップアップしても妊娠しなかったらそこであきらめてしまいがちですが、あきらめることはいつでもできます。ここでは不妊治療でステップアップしても妊娠できなかった女性のために、卵子提供の基礎知識を解説します。

妊娠できない女性の光… 卵子提供とは?

まずは、卵子提供とはどのようなシステムなのかを説明します。簡単にわかりやすくいうと、第三者の女性をドナーとして卵子を採取し、父親となる男性の精子と受精した後、母親となる女性の子宮に移植することで妊娠・出産を可能にするプログラムです。不妊治療を行っている夫婦は大勢いますが、不妊治療を始める年齢が高く、平均で約39歳です。そのため、ステップアップも遅くなり、体外受精を受ける女性の平均年齢が42歳と高くなってしまっています。この傾向は年々進んでいるため、体外受精でも妊娠が難しい状況が増えている現状です。不妊治療を続けてもなかなか妊娠に至らない夫婦の中でも40歳以上の場合は、原因が卵子の質が低下であることが少なくありません。そこで考え出されたのが第三者から卵子提供を受けて、赤ちゃんを授かりたい女性の体内に戻すというシステムです。若いドナーから卵子を提供してもらい体外受精を行うことで、通常の体外受精よりも高い確率で出産まで至ります。

卵子提供を受けるのはどんな人?

卵子提供を受けるためには細かい条件がありますが、プログラムの内容を考えると当然の条件です。まず、子宮に問題がないことが大前提です。そして、夫の精子にも問題がないことも条件になっています。卵子提供プログラムでは、ドナーが提供した卵子と夫の精子を体外受精させて妻の子宮に戻すプログラムです。夫の精子と妻の子宮に問題がある場合は対象外になるのは当然です。基本的に、子宮には全く問題がないにもかかわらず、卵巣や卵子の状況に問題があり妊娠できない人のためのプログラムだと考えるとわかりやすくなります。例えば、病気で卵巣を摘出した人や、加齢などにより卵巣機能が低下した人、先天的に卵巣に異常がある人は間違いなく対象になります。また、早期閉経と診断された場合や、既に閉経してしまっている場合、ホルモン投与しなければ月経が起こらない場合なども対象になります。人工授精や体外受精などの不妊治療を試みても妊娠できなかった人のうち、卵子に問題があって妊娠できなかった人も卵子提供を受けられます。

海外で卵子提供を受ける夫婦が増えている

日本人夫婦が卵子提供を受ける場合、日本の他、アメリカ、マレーシア、台湾、の3カ国で受けられます。それぞれ国によって違いがあり、卵子提供についての法整備があるのはアメリカと台湾だけです。また、運営団体の違いもあります。日本はJISARTもOD-NETも法人営ですが、アメリカとマレーシアは私営で、台湾は国営です。出自を知る権利やドナーの条件なども国や運営団体によって異なり、日本では出自を知る権利が認められていますが、台湾では認められていません。ドナーも匿名です。日本と海外の最も大きな違いは、卵子を提供したドナーへの報酬です。日本はどちらの運営団体も無償提供が条件です。しかし、海外は3カ国とも有償による提供です。もっとも大きな違いは治療費用で、費用が安く済む海外へ出て治療を受ける傾向が見られます。中でも卵子提供が国営で行われている台湾は費用が安く100~200万円程度です。それに対して私営のアメリカは500万円以上とかなり高額です。それでも、アメリカは卵子提供の実績を積んでいる病院が多いため人気があります。

海外での卵子提供は信頼できるエージェント探しから

海外で卵子提供を受ける場合は、自分たちでわざわざ何度も出向いてドナー探しをするのは大変です。ただでさえ治療費がかかりますから、細かいことはすべて専門の人にやってもらった方が楽です。しかし、新しい命を授かるための大事な手続きですから、信頼できるエージェントを探して依頼しなければ安心して行えません。卵子提供エージェントは、基本的にネット検索で探します。いろいろな探し方がありますが、ネット検索する方が断然早く済みます。信頼できるエージェントかどうかを判断する基準としては、会社の情報が細かく掲載されていることは大前提です。そのうえで、卵子提供の流れと共に、検査方法や検査内容が詳細に記されていること、費用の内訳が細かく記載されていることなどをチェックします。エージェントは慣れない海外での卵子提供を橋渡ししてくれる大事な存在です。自分たちに代わって海外の病院との間に入ってくれる存在なので、信頼できるかどうかをしっかり見極めるようにしましょう。

卵子提供の一般的な流れ

卵子提供を受けようと思ったら、まずはエージェントと契約を結びます。どのような内容のプログラムを提供してもらえるのかを説明してもらったうえで、納得したら契約します。次に、卵子提供をどこの国のどの病院で受けるかを選びます。エージェントによっては選択肢が少ないこともありますが、選択肢が多い場合には、どのような違いがあるのかも細かく説明を受けてから決めましょう。どこで卵子提供を受けるかを決めたら、具体的なスケジュール調整をし、同時進行でドナーを決めていきます。卵子提供ではドナーの排卵日と渡航の日程を合わせる必要があるので、海外で受ける場合には、ドナーを優先順位付きで複数選びます。日程が決まったら、海外へは最初夫婦2人で行き、夫は精子の採取を、妻は受精卵を戻したときに妊娠が可能かの検査を受けます。その後一旦帰国し、受精卵ができたところで、妻だけが渡航して、成長した受精卵を子宮に移植します。日本に帰国後、病院で妊娠しているかどうかの確認をし、妊娠していたら、通常の妊娠と同じように過ごすことになります。

正しい知識で卵子提供に臨もう

卵子提供は不妊治療を続けても妊娠できずにいた人にとっては、自分の手で赤ちゃんを抱くための希望の光となるプログラムです。しかし、妻本人の卵子ではなく、ドナーの卵子と夫の精子で受精卵を作り、自分の子宮に戻すという流れを正しく理解しておく必要があります。また、卵子提供を受けたからといって100%着床するとは限りません。どのようなプログラムなのかを正確に理解し、納得したうえで卵子提供に臨むようにしましょう。
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