体外受精はスピード勝負!実は短い卵子の寿命

体外受精はスピード勝負!実は短い卵子の寿命
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体外受精は女性の体から卵子を採取することから始まります。しかし、採取されてからの卵子の寿命はとても短いことをご存知でしょうか。体外受精は、卵子が生きているあいだに行わなくてはなりません。体外受精を成功させるためにも、卵子の寿命について知っておくことは大切です。今回は、体外受精を成功させるために知っておきたい、卵子の寿命について解説します。

卵子の寿命は意外と短い

体外受精はスピード勝負!実は短い卵子の寿命
卵子の元となる原子卵胞は、女性の体が胎児である段階に作りだされ卵巣内に蓄えられます。女性が誕生した後は、体内で原子卵胞が作られることはありません。よって、原子卵胞は女性とともに長い時間を生きる特別な細胞であると言えます。しかし、女性の体内でホルモンの影響を受け卵胞から飛び出した卵子の寿命は、1日程度ととても短いことがわかっています。女性の体内で卵胞がホルモンを浴び、成熟するためには約1カ月の月経周期が必要です。1カ月の周期の中で、卵子が生きている時間はたった1日しかありません。受精をするためには卵子が生きているタイミングで精子と出会う必要があり、その確率は決して高いとは言えないのです。卵子の寿命が短いこともあり、自然妊娠では受精のタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。一方、男性の体内で作り出される精子の寿命は、卵子のそれと比べると長いことが特徴です。一般的な精子の寿命は、36時間から48時間といわれています。精子は女性の体内の中で2日から3日程度、卵子を目指して活動を続けます。

妊娠しやすいのは排卵日ではない

不妊治療の一環として実践されるものに「タイミング法」があります。タイミング法とは、その名の通り女性の体が妊娠しやすいタイミングを見計らって性交渉を行う方法です。不妊治療を受ける人のなかには、タイミング法を実践してみたのにも関わらずうまくいかなかったという人もいるのではないでしょうか。タイミング法によってスムーズに妊娠をしなかったときには、性交渉を行うときが本当に適したタイミングであったかを見直してみるのも良いでしょう。女性の体が妊娠しやすいタイミングとは「女性の体内で卵子が生きている時期」を指します。卵子が女性の体内で生きている時間は短く、排卵後は1日程度で寿命を迎えてしまいます。タイミング法を実践する人の中には、女性の体が最も妊娠しやすいのは排卵日であると考える人も少なくありません。しかし、排卵日に性交渉をした場合、卵子が精子と受精する前に寿命を迎えてしまうこともあります。よって、タイミング法によって妊娠しやすいのは、排卵日の1日から2日前と言えるでしょう。

寿命に合わせて行えるのが体外受精の強み

体外受精はスピード勝負!実は短い卵子の寿命
自然妊娠は、卵子の有無だけではなく子宮内膜の状態や精子の状態などさまざまな条件が合致して起こります。しかし、妊娠に必要な全ての要素が揃い自然に妊娠する確率は決して高いとは言えないのです。タイミング法を実践するときを見直したのにも関わらずうまく妊娠をしなかった場合は、体外受精という方法を選択するのも良いでしょう。体外受精とは、女性と男性の体からそれぞれ精子と卵子を取り出し、専用の容器の中で受精させる方法です。受精卵は体外でさらに培養され、胚と呼ばれる状態になってから女性の子宮に戻されます。なお、女性の体内に戻される胚の状態は2種類あります。1つは細胞分裂が始まって3日程度経過した「初期胚」、もう1つは初期胚からさらに成長が進んだ「胚盤胞」です。体外受精は、胚がある程度成長し胚盤胞になった段階で子宮に戻すのが望ましいとされています。しかし、胚の状態により胚盤胞の時期にまで培養することが難しかったり、費用面が高額になることを避けたりする場合は初期杯の段階で体内に戻されるケースもあります。体外受精の強みは、卵子と精子が寿命を迎える前に必ず受精させることができる点にあります。女性の体から卵子を採取する際には、排卵誘発剤と呼ばれる薬を投与しいくつかの卵子を採取することも少なくありません。また、卵子は凍結保存できます。凍結保存をする際には、液体窒素を利用し一瞬で卵子を凍結させます。凍結させた卵子は、半永久的に保存することができることも特徴です。卵子が精子と受精しやすいタイミングを見計らうことができるようになります。自然な状態で妊娠することが難しい人でも、妊娠率がアップしやすいのです。

着床しやすいタイミングも選べる

体外受精を選択するメリットは、受精しやすいタイミングを選べるだけではありません。女性の体が、最も妊娠しやすいタイミングを見計らって、子宮内に受精卵や胚を戻すことができます。妊娠のしやすさに影響を与えるひとつの要素として子宮内膜の状態があげられます。子宮内膜とは子宮の内側にあり受精卵が着床する部分を指します。子宮内膜に受精卵が着床すると、やがて細胞分裂が始まり胚として育っていくのです。妊娠は、受精卵(もしくは胚)が子宮内膜に着床しなければ起こりません。しかし、自然妊娠が難しい人に体外受精を行う場合、採卵のために投与した薬剤によって一時的に子宮内膜が薄くなってしまうケースもあります。内膜が薄い状態の子宮に受精卵を戻しても、着床が起こりにくく妊娠率が低下してしまうのです。体外受精を行う場合、採卵した後子宮内膜が厚くなったタイミングで胚を子宮内に移植することができます。体外で受精卵を培養してできる胚は、状態の良いものであれば着床しやすく妊娠率が高くなりやすいです。子宮内膜の状態や受精卵(胚)の状態など、条件やタイミングなどを合致させることでスムーズな妊娠をサポートしやすいのです。

体外受精の強みを活かそう

自然妊娠がうまくいかず落ち込んでしまう人は少なくありません。その場合は、思い切って体外受精という方法を選択してみるのも良いでしょう。体外受精の強みは、受精しやすく着床しやすいタイミングで受精卵を作ることができる点にあります。実際に体外受精を行う際には、ホルモン剤や排卵誘発剤の投与が必要になるケースもあるため医師と相談しながら方法を選択していきましょう。
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