体外受精を成功に導く!卵子の質を上げる方法

体外受精を成功に導く!卵子の質を上げる方法
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体外受精を成功させるためには、良質な卵子を女性の体から採取することが必要です。卵子の質は、受精卵の質や着床のしやすさに大きな影響を与えます。しかし、体外受精についてよく知らない人のなかには「卵子の質の良さ」がどのようなことを指すのかわからないという人もいるのではないでしょうか。今回は、体外受精を成功させるために知っておきたい「卵子の質の良さ」の定義や、卵子の質の良さを保つための方法についてご紹介します。

卵子の質が良いとはどういう意味か

体外受精を成功に導く!卵子の質を上げる方法
卵子の質の良さは「受精がしやすいか」「着床がしやすいか」の2点に着目し判断されることが多いです。一般的に、受精・着床がしやすい卵子は年齢が若く、女性の体内できちんと成熟していることが条件といわれています。卵子の元になる原子卵胞と呼ばれる組織は、女性が胎児である段階で大量に作り出されます。その数は約200万個にも上りますが、女性が年齢を重ねるにつれて減少の一途をたどります。女性が誕生してから、原子卵胞が体の中で作り出されることはありません。よって、卵子は女性の体と同様に年を重ねていくのです。原子卵胞が経年の影響を受けると、受精がうまく行かなくなったり着床率が低下したりするケースもあります。卵子自体の年齢が若くても、女性の体内で受精ができる状態にまで成熟していなければ受精ができなくなってしまいます。原子卵胞は月経の周期に合わせて分泌される「黄体ホルモン」や「卵胞刺激ホルモン」によって、充分に成熟した後に排卵を起こします。ホルモンの分泌によって成熟した卵胞は大きくなり、中に入っている卵子もそれに合わせて大きくなっていくのです。卵子の大きさは受精のしやすさと関係しており妊娠に影響を与えます。体外受精を行う場合の質が良い卵子とは受精後、正常に細胞分裂が行われ子宮に戻した後の着床率が高いものを指します。

体外受精におけるグレード分けとは?

卵子の質の高さをより正確に区分するために設けられたのが「グレード」です。グレードとは、卵子が受精した後どのように細胞分裂をするのかを経過観察し、良質な胚(細胞分裂が始まった受精卵)であるか総体的に評価する基準のことです。グレードには大きく分けて2つの種類があります。まず、受精してから1日~3日程度が経過した「初期胚」と呼ばれる状態に付けるグレードです。初期胚のときに付けるグレードは1~5の数字に分かれており、値が小さければ小さいほど、胚は良質なものであることを指します。初期胚が良質なものであるか否かの判断基準としては「細胞分裂が均等に行われているか」「フラグメントと呼ばれる余分な細胞ができていないか」などが含まれます。一般的に、子宮内に戻されるのはグレードが1~3に当てはまる初期胚のみです。次に、胚盤胞のグレードに着目しましょう。胚盤胞とは、初期杯がさらに細胞分裂して成長した胚を指します。胚盤胞の評価は6段階に分けて下されます。細胞分裂が進み、3段階目の成長にまで達すると内細胞塊と栄養芽細胞にも評価が付けられます。胚盤胞のグレードは、ABCによって評価が下されA評価に当てはまるものが最も良質であると判断されます。

卵子の質を上げることは可能?

体外受精を成功に導く!卵子の質を上げる方法
「妊娠する確率を上げるためにも卵子の質を高めたい」と考える人もいるのではないでしょうか。しかし、卵子の質の捉え方にはさまざまなものがあります。たとえば「卵子が年を重ねることによって受けるダメージを軽減させたい」や「遺伝的な要素を改善したい」という場合、卵子の質を向上させることは難しいでしょう。なぜなら、卵子は新しく作り出されるものではなく、根本的な要素を変えることはできないためです。しかし、着床率をアップさせたり、細胞分裂が正常に行われやすかったりするように卵子の質をできるだけ良好な状態で保ことは不可能ではありません。というのも、卵子の質は遺伝的な要素や加齢による影響だけではなく、女性の生活習慣などによっても変化するためです。もちろん、体外受精を行う際に卵子の成熟が不十分であることがわかればホルモン製剤を投与するなどの治療が行われるケースも少なくありません。しかし、病院で受ける治療以外にも卵子の質を向上させるために本人ができる努力はあります。

卵子の質を上げるためにできること

卵子の質をできるだけ良好な状態に保つためには、日々の生活習慣に気を配ることが重要なポイントと言えます。具体的には、食生活の改善や睡眠環境の改善、禁煙などです。まず、食生活を見直す際のポイントに着目してみましょう。卵子の質の低下を招くひとつの原因になるのが活性酸素です。活性酸素とは、人体の内部で作り出される物資で体外から侵入してくる有害物質から体を守る働きなどを担っています。一方で、活性酸素は自身の細胞を攻撃してしまう作用も持っています。活性酸素は、卵子の元になる原子卵胞を攻撃するため卵子の質の低下を招く原因になり得るのです。活性酸素を体内から取り除くためには、抗酸化作用の強い成分を食事から摂り入れるようにすると良いでしょう。ベータカロチンやビタミンC、ビタミンEなどは活性酸素の生成を抑制します。また、卵子の質を維持するためには鉄や亜鉛などのミネラル分を摂取することもポイントです。ミネラル分を食事から効率よく補うことは難しい場合もあるため、サプリメントを活用するのも良いでしょう。ストレス過多や睡眠不足、喫煙などは活性酸素の生成を促します。睡眠環境を整え、ストレスを溜め込まないように適度なストレス発散を心がけましょう。喫煙は不妊治療を進めるにおいて、ホルモン製剤の副作用のリスクを高める場合もあります。ですから、不妊治療を本格的に開始する前に禁煙をしておくのがベストです。

卵子の質にこだわろう

体外受精を成功させるための鍵を握っているのは「卵子の質」です。しかし、経年による卵子へのダメージや遺伝的な要素などを改善することはできません。体外受精を成功させるためには、卵子の質を向上させることに意識を向けるよりも「できるだけ良い状態の卵子をキープするため」に工夫を行うのが良いでしょう。そのためには、生活習慣の見直しから始めてみるのもおすすめです。
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