体外受精を成功させたい!カギを握るのは卵子の質

体外受精を成功させたい!カギを握るのは卵子の質
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体外受精によって子供を授かる夫婦は少なくありません。体外受精によって受精卵を作り無事に女性の体内で育むためには、質の良い卵子を採取することが必要不可欠になります。しかし、質の良い卵子とは一体どのような状態なのでしょうか。また、卵子の質を良好な状態に保つためには、どのようなことに留意する必要があるのでしょうか。今回は、体外受精と卵子の質の関係性についてご紹介します。

体外受精のカギを握る卵子の質

体外受精を成功させたい!カギを握るのは卵子の質
卵子の質は妊娠のしやすさに直結しています。卵子は精子と受精した後、子宮内部に着床し細胞分裂を繰り返していきます。質の良い卵子とは、精子と受精がしやすく、受精卵として子宮内膜に着床した後も順調に細胞分裂を行う卵子のことを指します。卵子が精子と受精し、受精卵となって子宮内に着床するためには女性の体内で十分に成熟していなくてはなりません。成熟しきっていない卵子と、成熟した卵子とでは大きさに違いがあります。卵子は、卵胞と呼ばれる袋に入った状態で女性の体に蓄えられています。未成熟な卵胞から排卵される卵子は、精子と受精がしにくいのです。卵子を成熟させるのは、女性の体の中で分泌される黄体ホルモンです。黄体ホルモンが分泌されることで十分に成熟した卵胞は、月経周期によって分泌される卵胞刺激ホルモンの影響を受けて卵子を放出します。排卵と呼ばれるこの現象は、女性が妊娠をするうえで重要な役割を持ちます。というのも、卵胞から排出されていない卵子は、精子と出会うことができず受精できないのです。規則正しく月経があったとしても、排卵が行われていない「無排卵」に悩む女性も多く排卵と不妊は密接に関係していると言えます。無排卵月経は、症状に特徴がなく自分では気が付きにくいことも特徴です。不妊治療を始める前には、卵胞や卵子の成熟具合やきちんと排卵が行われているのかなどを検査する必要があります。

卵子の年は女性と同じ

良質な卵子とは、女性の体内で十分に成熟していることが前提です。しかし、卵子の状態に関係しているのはホルモンバランスだけではありません。卵子の質と女性の体の年齢には深い繋がりがあります。卵子は、女性の体が胎児である段階で大量に作り出されます。原子卵胞と呼ばれる卵子の元は、女性が生まれるときには約200万個も卵巣に蓄えられています。しかし、原子卵胞は生まれてから女性の体内で作り出されることはありません。原子卵胞は、体の細胞よりも長時間の活動を続ける特別な細胞ですが、女性が年齢を重ねるにつれて減っていきます。生まれたときは女性の体の中に約200万個もあった原子卵胞は、思春期を迎え生殖適齢期に差し掛かると約20万個から30万個にまで減少しているのです。それからも減少を続ける原子卵胞は、1回の月経周期に約1,000個が失われるといわれています。また、原子卵胞は年齢を重ねるにつれて減っていくだけではなく、その質も低下していくことがわかっています。呼吸をすることによって生まれる活性酸素などの影響を受け、酸化が進んでしまうのです。1度低下してしまった卵子の質を向上させることは難しいと言えます。

加齢に伴って卵子の質は下がっていく

体外受精を成功させたい!カギを握るのは卵子の質
卵子は生まれたときの状態のまま卵巣の中で蓄えられ、何十年も生き続けられる特別な細胞ですが、寿命もあります。卵子の質が低下することで起こる現象としては「排卵されても育ちにくい」「受精卵になった後も子宮に着床しにくい」「流産や染色体異常が起こりやすくなる」などがあげられます。流産や染色体異常が起こりやすくなるのは、受精卵となった後に変質しやすくなってしまうためです。加齢や遺伝子の要素による卵子の質の低下は、残念ながら改善が難しいと言えます。卵子の数が減少してしまうだけではなく、妊娠がしにくくなったり胎児に健康面で悪影響を与えてしまったりなどのリスクを回避するためには、卵子の質を向上させようとするよりも「質の低下を招くような生活をしないようにする」ことが重要と言えるでしょう。

卵子の質を上げるのに必要なことは?

年齢を重ねるとともに卵子の質が低下してしまうのは自然なことです。しかし、同じ年齢であっても生活習慣が乱れていたり喫煙者であったりする場合、卵子の質に差が生まれるケースもあります。まず、睡眠時間が短かったり食生活が乱れていたりする場合、ホルモンバランスが乱れやすくなります。女性の体の中で十分な量のホルモンが分泌されないと、卵胞や卵子が十分に育たなくなるおそれがあります。卵胞や卵子が未成熟な状態では、排卵は起きません。たとえば、排卵が起こったとしても卵子が十分な大きさに育っていないと妊娠率は低下してしまうのです。次に、妊活中の女性が気を付けなくてはいけないのが「喫煙」です。タバコに含まれる有害物質が体に取りこまれると、体を守るために活性酸素が生成されます。活性酸素は、外部から体内に入ってきた有害物質から体を守るために重要な役割を担いますが、同時に体の細胞を攻撃してしまう性質を持っています。活性酸素によって、卵巣内の卵胞が攻撃されると質が低下しやすくなるため注意しましょう。卵子は女性の体内で新しく作り出されるものではないため、質を向上させることよりも質をなるべく低下させないことに意識を傾けて生活習慣に気を付けることがポイントと言えます。もちろん、妊娠に関係しているのは卵子の質だけではなく精子の質も同様です。特に精子は、活性酸素による質の劣化を招きやすい性質を持っています。生活習慣の見直しは夫婦で揃って行うのが望ましいでしょう。

卵子の質を高めて体外受精を成功させよう

卵子の質を高めるためには、睡眠環境や食生活の改善、禁煙などが有効です。卵子の質を高めるために生活習慣に気を配ることは、同時に妊娠しやすい体を作ることにも繋がります。体外受精は培養器の中で受精卵を作り出しただけでは終わりません。子宮の中に受精卵を戻し、着床させることが次のステップになります。妊娠を成功させるために、卵子の質を保ち妊娠しやすい体づくりを心がけましょう。
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