体外受精で採取する卵子!大きさはどれくらい?

体外受精で採取する卵子!大きさはどれくらい?
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女性の体から卵子を取り出し、体外で精子と受精させるのが体外受精です。体外受精により受精卵を作り出すためには、女性の体内から成熟した卵子を採取する必要があります。成熟した卵子は、未成熟な卵子と大きさが異なります。受精卵の元になる卵子の大きさはどれくらいなのでしょうか。今回は、卵子の成熟と体外受精について解説します。

卵子の大きさって変わるの?

体外受精で採取する卵子!大きさはどれくらい?
卵子は成熟するに連れて大きさが変わります。もともとの卵子は、卵胞と呼ばれる袋状の組織に包まれています。卵胞が発育し、成熟が進むと卵胞から卵子が飛び出します。これが排卵です。排卵が起こったタイミングで卵子が精子と出会い、子宮内に着床することで女性は妊娠します。卵胞は、女性が胎児であるときに作り出され「原子卵胞」として卵巣内に蓄えられています。月経の周期に合わせ、卵巣内の原子卵胞が成熟を始めますが排卵されるのは大きく成熟した卵胞のみです。生理開始日には0.2mm~0.4mmだった卵胞は生理開始日から8日経過した段階で、10mmにまで成長します。そして排卵時の卵胞は、18mm~22mm程度の大きさにまで成長するのです。20mm以下の卵胞は排卵が起こりにくいため、卵胞の大きさが小さい場合は不妊に繋がるケースもあります。月経周期に合わせて成熟をするのは卵子も同様です。排卵時の卵子の大きさは、0.1mm~0.2mm程度に成長します。しかし、なかには卵胞が成熟していても内部の卵子が成長していなかったり、そもそも卵胞内に卵子がなかったりする場合もあります。この場合は、卵胞・卵子の成長を促すためにホルモン製剤を投与するなどの治療が行われます。

体外受精に使える卵子の大きさは?

体外受精を行うためには、十分に成熟した卵子を採取する必要があります。そのため、体外受精を行うために採取する卵子は、0.2mm~0.4mm程度の大きさが必要です。体外受精を行う際には、女性の体内で排卵寸前にまで成長した卵子を採取します。卵子を採取する日程が近くなると、病院内で卵子の最長を確認するために検査が行われるケースもあります。膣からプロープと呼ばれる機械を挿入し、超音波検査を行うことで卵子・卵胞の成長をチェックするのです。これを超音波卵胞検査と呼びます。超音波排卵検査では、卵胞がきちんと成長しているか、卵胞の大きさからあとどれくらいで排卵が起こるのかなどを予測するだけではなく、子宮内膜の厚みなども調べることができます。子宮内膜の状態は、受精卵を体内に戻した後の着床のしやすさにも影響を与えるため、不妊治療を進めるにおいて把握しておきたいポイントです。卵子を採取するために行う検査は、超音波排卵検査のほかにも、黄体形成ホルモンの数値検査などを行う場合もあります。黄体ホルモン(LH)の数値は尿検査を行うことで調べます。黄体ホルモンとは、脳下垂体から分泌され排卵を促すホルモンであり、数値を調べることで排卵時期を予測できるのです。

卵子は大きくできるの?

体外受精で採取する卵子!大きさはどれくらい?
卵胞・卵子が十分な大きさに成長していない場合、排卵が起こらないケースがあります。また、排卵が起こったとしても卵子が成熟していないと妊娠の確率も下がってしまいます。卵子が女性の体内でうまく成熟できないことと不妊には密接な関係があると言えます。例えば無排卵月経による不妊の症状があります。しかし、卵子が成熟しにくい女性でも、ホルモン製剤を投与するなどの治療を行い卵子の成熟を促すことはできます。卵胞や卵子が成熟しない原因は「ホルモン分泌量の不足」です。排卵は「卵胞刺激ホルモン」と「黄体ホルモン」が分泌されることで起こります。黄体ホルモンが卵胞・卵子の成長を促し、卵胞刺激ホルモンの分泌がピークを迎えると、排卵が起こるのです。卵胞・卵子が未成熟だったり、排卵が起こりにくかったりする場合はホルモン製剤を投与することで、不足しているホルモンを補いスムーズな排卵をサポートします。しかし、ホルモン製剤の投与は副作用が現れやすいです。ホルモン剤の投与によって子宮が腫れたり、子宮内膜が薄くなったりしてしまうケースもあります。

卵子を育てるためにできること

体外受精を成功させるためには、状態の良い卵子を体内で育むことが大切です。ホルモン剤を投与する以外に、女性ができることはないのでしょうか。卵子の状態は、女性の生活習慣の影響を受けやすいことが分かっています。喫煙や睡眠不足、食生活の乱れなどは卵子の状態を低下させる原因になりやすいため注意が必要です。喫煙は、卵子の質を低下させるだけではなく、ホルモン剤の投与による副作用のリスクを高めます。不妊治療を進めるにおいて禁煙は必要不可欠です。睡眠不足は、自律神経の働きを狂わせてしまうためホルモンの分泌に影響を与えます。ホルモンバランスの乱れから、卵胞や卵子が十分に成熟しなかったり、月経のリズムが狂ってしまったりすることも考えられるため、こちらについても注意が必要です。また、女性にとって「体の冷え」は大敵です。適度な運動をして基礎体温を高めるなどの工夫を行うのも良いでしょう。卵子は、女性の体が胎児である段階で作りだされ年齢を重ねていきます。年齢を重ねるごとに、卵子の質が徐々に低下してしまうことは避けきれない部分もあります。しかし、卵子の質をできるだけ良好な状態に保つために、生活のなかで工夫できることはあります。体外受精によって受精卵を作り出すためには、卵子の状態だけではなく精子の状態も影響するため、夫婦で揃って生活習慣を見直してみるのも良いでしょう。

妊娠には卵子の大きさが大事

無排卵月経や、卵子の成熟が十分でないために不妊に悩む女性は少なくありません。自然妊娠を望むにしろ、体外受精を希望するにしろ、卵子の成熟が妊娠に与える影響を大きいのです。不妊に悩む人は、卵子の成熟が十分であるかどうか検査をしてみるのも良いでしょう。経膣超音波検査による卵胞検査にかかる費用は、医療機関によって差があるものの1,500円から3,000円程度です。検査の回数によっては費用が変動する場合もあるため、病院から説明を受けて検査に臨むようにしましょう。
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