体外受精の素朴な疑問!卵子はどんな方法で採取するの?

体外受精の素朴な疑問!卵子はどんな方法で採取するの?
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不妊に悩む人にとって、有効な治療法のひとつとして挙げられるのが「体外受精」です。体外受精を行い、子供を授かるためには女性の体外から卵子を採取する必要があります。しかしその採卵方法はひとつだけではありません。採卵方法によって体に与える負荷が異なるケースもあり、医師と話し合いながら決める必要があります。今回は、体外受精をするために必要な卵子の摘出方法とメリット・デメリットについてご紹介します。

そもそも体外受精って何?

体外受精の素朴な疑問!卵子はどんな方法で採取するの?
体外受精と人工授精の違いについて知らないという人もいます。人工授精とは子宮内に精子を直接注入する方法です。男性の体から採取した精液をそのまま子宮に注入するだけではなく、遠心分離機を使用して運動率が高い精子を選別する方法もあります。人工授精を行うことによって、妊娠のために精子が女性の体内を泳ぐ距離は半分程度になります。質の高い精子を選別し、卵子に受精するまでに精子が泳ぐ距離を縮めることによって受精率を高める効果を期待できます。体外受精とは、体内から採取した卵子に精子を自然な形で受精させ、子宮に戻す方法を指します。体外受精を行うためには、薬剤を使用し卵胞を育てる必要があります。卵胞が育った段階で、女性の体から卵子を採取し、男性の体内から摂取した精子と受精をさせます。培養容器内で受精させた受精卵は、女性の子宮内に戻され成長の経過が観察されます。1カ月後に妊娠判定が行われ、妊娠していなければ再度体外受精が行われます。採卵方法によっては、1度の採卵でいくつかの卵子を採取できるため再び体外受精を行うときには、保存しておいた卵子を使用するケースもあります。

卵子はどんな方法で採取するの?

排卵を促し卵子を採取する方法にはさまざまなものがあります。女性の体から卵子を採取するために、どのような薬剤を使用するのかによって体にかかる負担などにも差が生まれます。つまり、女性の体にできるだけ負担をかけずに体外受精を成功させるためには体の状態に合った採卵方法を選ぶことがポイントと言えるでしょう。体外受精を行うための採卵方法には、薬剤を使って排卵を促す方法と薬剤を使わずに自然な生理周期の中で育った卵子を最終する方法とがあります。薬を使用せずに卵子を取り除く方法を「完全自然周期法」と呼びます。完全自然周期法によって卵子を採取するメリットとして「体への負担が少ないこと」や「通院の回数が少ないこと」などが挙げられます。ただし、完全自然周期法は生理不順の場合は実施できません。薬剤を使って排卵を促す方法には「低~中刺激法」「GnRHアゴニストショート法」「GnRHアゴニストロング・ウルトラロング法」「 GnRHアンタゴニスト法」などがあります。低~中刺激法による採卵のメリットは「経口薬を使用するために通院回数が抑えられる」「1周期あたりの採卵にかかる費用が安い」などがあげられます。アゴニストショート法やロング法は、女性の卵巣機能に合わせ使用する薬剤の種類を変えます。ショート法やロング法で上手く卵胞が育たない場合に、アンタゴニスト法が試されることになります。

卵子の採取って痛くないの?

卵子を採取する際には、痛みが現れる場合もあります。採卵を行うときには、麻酔を使用しない場合もあるためチクチクと針を刺すような痛みを感じることもあるようです。また、局所麻酔などで採卵をする場合であっても、麻酔が切れた後に鈍い痛みを感じることもあります。しかし、採卵時の痛みには個人差があります。卵子を採取するときの痛みには「採取する卵子の個数」や「卵巣の状態」などが影響を与えます。通常の排卵の場合は、排出される卵子は1個だけです。体外受精を行うために排卵を促すときには、1度の排卵でいくつかの卵子を採取するケースもあります。1度にいくつかの卵巣を成熟させる場合、卵巣に大きな負担がかかるため炎症が起き腫れてしまうこともあるのです。子宮に戻した受精卵が着床した場合でも、卵巣が張れたままの状態で過ごさなくてはいけないときには痛みを感じるケースもあります。場合によっては、卵巣が腫れたまま数カ月を過ごさなければならないこともあるのです。

選ぶなら身体への負担が少ない方法

体外受精の素朴な疑問!卵子はどんな方法で採取するの?
体外受精の目的は、体外で卵子と精子を受精させることにあります。卵子と精子が受精する確率を少しでも高めるために、あらゆる採卵方法を試しながら状態の良い卵子・精子を選びたいという人もいるのではないでしょうか。しかし、採卵は方法によって女性の体に与える負担が大きく異なります。たとえば、完全自然周期法によって卵子を採取する場合卵巣に負担をかけることはありません。ただし、一度の採卵で採取できる卵子の数はひとつだけであるため、不妊治療のために卵子をストックしておくことはできないのです。完全自然周期法は卵巣の機能が比較的良好な場合にのみ行われる方法です。卵巣機能が低下している人の場合、完全自然周期法のみで受精を望むことは難しい場合もあります。次に、アゴニストロング法に着目してみましょう。アゴニストロング法は、排卵の時期を調整するためにさまざまな薬剤を投与して卵胞を育てる方法です。卵胞が均一に発達しやすい方法ではありますが、投与する薬剤の量が多いため体に与える負担が大きいことが特徴とも言えます。これらの採卵方法には、それぞれ対照的なメリットとデメリットがあり、どちらの方法が自分の体に合っているのかは医師の診断を聞き入れつつ選択していくことが大切です。採卵をして受精卵を作り出せたとしても、体への大きな負担は避けたいところです。

負担の小さい採取方法を選ぶために

体外受精は、受精卵を作り子宮内に着床させることで妊娠を促します。受精卵を作り出すことに成功したとしても、採卵によって体にダメージが残ってしまうとスムーズに妊娠できなくなるケースもあるのです。受精卵を子宮内で着床させ育てていくためには、採卵の際にできるだけ体に負担をかけないことが重要と言えるでしょう。そのためには、採取する卵子の数が少なくても受精卵が作り出せるよう、卵子の質を高めたり自分の体に合った卵子の採取方法を選んだりすることが大切です。卵子の質は、年齢だけではなく喫煙などによって低下するといわれているため、生活習慣の改善にも目を向けるように心がけましょう。
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