気になる人工授精!妊娠の判定はどうやってするの?

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人工授精とは、必ず妊娠できる方法ではなく、妊娠の確率を高めるための療法です。そのため、人工授精をしたら妊娠判定を行う必要があります。自然妊娠の場合は生理が来ないことから妊娠に気づいたり、体調不良だと思って病院に行ったら妊娠していたりなどのケースが多く存在します。人工授精では、人工的に子どもを授かる処置を施します。この場合、一体いつどのように妊娠判定をすればよいのでしょうか。まずは人工授精の流れを把握し、どの過程で妊娠するのかを理解していきましょう。

人工授精でも基本的に通常の妊娠と同じ

人工授精でも自然妊娠でも、精子と卵子が受精して着床するまでのプロセスは変わりません。双方で大きく違うのは、どのような方法で精子を子宮の中に送りこむかです。不妊治療を行う際、一般的には最初から人工授精を行うことはなく、タイミング療法を行ったあとに実施します。人工授精への切り替え時は、タイミング療法を6回~12回、半年から1年ほど継続しても妊娠しない場合です。人工授精の流れは、まず排卵日と予想される数日前に医師による診断を受けます。卵胞の大きさを確認したうえで排卵誘発剤の使用を検討し、排卵日の予測と人工授精日も決定します。人工授精当日は精子の提出が必要です。精子の採取は家と院内、どちらでも可能な病院が多いですが、院内で採取したほうが新鮮さを保てるメリットがあります。採取した精子は院内の遠心分離機などの機器によって洗浄と濃縮を行い、子宮へ注入されます。ここから体内で起こることは、自然妊娠と一緒です。子宮内の精子は卵管を通って卵管膨大部で待っている卵子と受精し、受精卵を作ります。受精卵が1週間~10日という期間をかけて子宮まで戻って子宮内膜に着床すると、妊娠成立です。人工授精では精子を検査したり洗浄したりする工程はありますが、妊娠成立には精子と卵子が自力でがんばる必要があります。このことから、人工授精は不妊治療の中でも、自然妊娠に近い療法といわれています。

人工授精の結果待ち期間とは?

不妊の原因のひとつに、黄体ホルモンの分泌量が少ない黄体機能不全があります。受精卵を子宮内膜に着床させて妊娠を継続するには、黄体ホルモンの分泌が不可欠です。そのため、人工授精後の妊娠率を高める方法として、黄体ホルモン剤を服用したり、黄体ホルモン注射を打ったりするケースがあります。これは自然妊娠と大きく異なる部分です。黄体ホルモンを補充している間は、妊娠検査薬の反応に影響を及ぼすので妊娠判定ができません。黄体ホルモンの補充は人工授精後から10日ほど継続するケースがほとんどで、そのあとに医師による妊娠判定を行います。この黄体ホルモン補充期間が人工授精の結果待ち期間です。ただし、自然妊娠で市販の検査薬を使うにしても、検査ができるのは次回の生理開始予定日から1週間後です。人工授精の医師による妊娠判定も、生理開始予定日が過ぎてから行います。黄体ホルモンの補充をしていてもしていなくても、妊娠判定までにかかる期間は変わりません。ちなみに、人工授精の処置が終わると、処置室でしばらく休んでから帰宅となります。当日の入浴を禁止されることも多いですが、人工授精後の過ごし方も自然妊娠の場合と特に変わらず、医師から特別に指示されることもありません。

フライング検査での判定には要注意

人工授精による不妊治療をしている人の中には、何年も自然妊娠を試みたけれど赤ちゃんを授かることができず、悩みに悩んで治療を受けている人も少なくありません。人工授精後、妊娠できたか早く知りたいと思うのも当然です。市販の妊娠検査薬の精度は高く、99%の確率で判定可能としているメーカーも多いです。しかし、医師の妊娠判定前のセルフ検査はフライング検査です。生理前に判定できる早期検査薬もありますが、特に黄体ホルモンの補充を行っている人にフライング検査はおすすめしません。妊娠検査薬は、妊娠後に増加するヒト絨毛性ゴナドトロピンの分泌量が一定量以上に達したかどうかで妊娠判定を行います。hCG注射で黄体ホルモンを補充している場合、妊娠していないのに検査薬が反応してしまうケースがあり、正確な妊娠判定は難しくなります。仮に陽性反応が出てきちんと着床していたとしても、そのあとに生理が始まり流産してしまうこともあります。フライング検査で一喜一憂しても、実際の妊娠判定と結果が違えば精神的なストレスは増大します。ストレスは自律神経やホルモンバランスを崩すため、身体にも良くありません。検査薬で確認したい気持ちは抑えて、確実な妊娠判定ができるまで落ち着いて過ごすようにしましょう。

人工授精の判定日は約2週間後

人工授精をしてから妊娠判定までは約2週間かかりますが、これは妊娠と生理周期に相関関係があるためです。一般的に正常な生理周期は25~38日といわれています。仮に生理周期が28日の場合、排卵日は生理開始日から14日目、次回の生理開始予定日は排卵日から14日後になります。人工授精で妊娠していなかった場合、人によって個人差はあるものの、人工授精から14日後には大体生理がきます。もし14日過ぎても生理がなければ妊娠している可能性が高く、その場合は医師による妊娠判定が行われます。人工授精から妊娠判定までに2週間かかるのはこのためで、黄体ホルモン補充治療もこの期間に行います。生理開始予定日前に妊娠判定をする方法もありますが、一番確実なのは次の生理があるかどうかを待つことです。病院の妊娠判定が人工授精から約2週間後なのも、正確な判定を下すためです。生理前に尿検査や血液検査で妊娠判定を行い陽性反応が出たとしても、すでに説明済みの理由から妊娠が成立していないケースも考えられます。妊娠の有無を早く知りたいと思うのは当然のことですが、早く知るよりも大切なのは確実に妊娠しているかどうか。フライング検査でぬか喜びをすると、精神的にも傷が深くなります。できるだけ冷静な気持ちで、2週間後の妊娠判定を待つようにしましょう。

フライング検査でダメでも判定日に陽性になることもある

市販の検査薬によるフライング検査で陰性が出たにもかかわらず、医療機関での妊娠判定では陽性になるケースが多々あります。妊娠を待ち望む気持ちが強くなるのは、子どもを授かりたい女性なら当たり前のことです。しかし、そのためにフライング検査をして実際と違う結果が出てしまうと、精神的に疲れてしまい不妊治療自体が辛くなってしまいます。妊娠判定はセルフチェックではなく、必ず医師の診断を待つことが、不妊治療を続けるポイントです。
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F-visionの卵子提供プログラムの流れ

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