人工授精でも妊娠の兆候は同じ?どんな変化が起こるの?

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自然妊娠の場合、生理が来ないことから妊娠に気づくケースや、体調不良で病院に行ったところ妊娠がわかるケースなどがあります。人工授精の場合、妊娠するとどのような兆候が現れるのでしょうか。初めての人工授精はわからないことが多く、さまざまな不安や悩みを抱えがちです。まずは、自然妊娠と人工授精の違いと共通点を探り、人工授精で妊娠した場合にどのような兆候が出るのかを見ていきます。不妊治療を考えている人は必読です。ぜひ不安を取り除いて人工授精に臨んでください。

人工授精の基本的な流れは?

不妊治療には3段階あり、それぞれの段階を踏んで治療を進めていくので、ステップアップ療法とも呼ばれています。排卵日にあわせて夫婦生活を試みるタイミング療法、あらかじめ採取した精子を直接子宮に注入する人工授精、卵子と精子を体外で受精させてから受精卵を子宮に注入する体外受精の3種類です。人工授精は、タイミング療法で受精できなかった場合に行う2段階目のステップアップ療法になります。病院によって違いはありますが、人工授精の一般的な流れを説明していきましょう。生理が終わってから排卵日の3、4日前に超音波エコー検査で排卵の大きさや子宮内膜を測定し、排卵日の予測及び人工授精日の決定を行います。人工授精当日になったら男性の精液を提出し、精液検査及び洗浄・濃縮を行ってから、女性の子宮内に注入します。病院によってはその2日後くらいに、排卵が正常に行われたかをチェックするために超音波エコー検査を行います。また、人によっては黄体ホルモン剤を補充して妊娠しやすい体づくりを行い、次回の生理開始予定日を待ちます。生理が来なければ病院で妊娠判定を行います。人工授精ではさまざまな検査や処置が必要ですが、子宮に精子を注入してから、受精卵が卵管を通って子宮内膜に着床するまでの流れは、自然妊娠とまったく変わりません。精子が子宮内に入ってからの期間も、自然妊娠と同様の期間しかかかりません。

人工授精も通常の妊娠と現れる兆候は同じ

受精卵の着床後、身体に現れる妊娠の兆候は自然妊娠も人工授精もまったく変わりません。人工授精とはいっても、人の手が加わるのは精子を子宮内に注入するまでの間です。その後は精子が自力で卵子の元へたどり着かなければなりませんし、受精卵になっても子宮内膜で着床できなければ妊娠は成立しません。ちなみに、人工授精で妊娠しない場合の次のステップは体外受精です。体外で確実に卵子と精子を受精させてから子宮内膜に着床させますので、受精卵になってから着床するまでの時間は体外受精のほうが早くなります。しかし、着床してからの兆候は自然妊娠や人工授精とまったく同じで、不妊治療の内容によって兆候が変わることはありません。どんな方法で妊娠したとしても、兆候が出るのは着床したあとです。つわりが出る時期も妊娠検査薬が使える期間も同じです。不妊治療を希望する人の中には、人の手によって妊娠することに不安を覚えたり、自分は女性として不完全なのではないかと悩んだりするケースがあります。しかし、不妊治療をしようがしまいが、妊娠したという事実に変わりはありません。子どもが欲しいのに授からないことから悩みも深くなりがちですが、肩の力を抜いてなるべく楽な気持ちでいることが大切です。

着床によって始まる妊娠の兆候

着床後の女性の体は、女性ホルモンの分泌が盛んになることで大きく変化します。女性ホルモンといえば、卵胞ホルモンのエストロゲンと、黄体ホルモンのプロゲステロン。エストロゲンは女性の乳房を大きくし、産後の母乳育児に備えます。プロゲステロンは、胎児を育てやすくするために子宮内膜を厚くします。プロゲステロンは妊娠していないときでも分泌量が多くなり、プロゲステロンが増加している時期を黄体期と呼びます。黄体期は基礎体温が高い時期ですが、妊娠するとプロゲステロンの分泌量が常に多い状態になるので、体がほてったり熱っぽく感じやすくなり、さらに便秘や頻尿の原因にもなります。エストロゲン、プロゲステロンの両方が増えることで体内のメラノサイトが活性化し、シミや黒ずみなど女性にはあまりうれしくない症状も出てきます。妊娠中は赤ちゃんに十分な栄養を届けるため、血液量が多くなる代わりに血中の鉄分量は少なくなりがちです。このため貧血には注意が必要です。また、妊娠直後に出る兆候ではありませんが、妊娠高血圧にも要注意です。ヒト胎盤性ラクトーゲンは妊娠中に分泌されるホルモンで、グルコースの血中濃度を上昇させて赤ちゃんに栄養を届けます。その代わりインスリンの感受性が落ちるので、妊娠高血圧症候群になりやすくなります。

人工授精直後の出血や疼痛は妊娠の兆候?

人工授精を行った翌日~数日の間に、出血をしたり痛みを感じたりするケースがあります。これは妊娠の兆候ではなく、人工授精の処置を行ったときに、子宮頸管カテーテルによって子宮や卵管が傷ついてしまった可能性が高いです。人工授精後すぐに妊娠が成立することはありません。受精卵になってから着床するまで、少なくとも1週間はかかります。処置後にちょっとした痛みや出血があってもすぐに治まるようなら問題はありません。しかし、激しい腹痛や熱が出た場合は、カテーテルによって傷ついた卵管や卵巣が炎症を起こしているケースがあるので、すぐに病院へ行ってください。また、人工授精を行うために排卵誘発剤を使用している場合、通常とはホルモンバランスが大きく変わり、卵巣が腫れることもあります。様子を見て痛みが引けば問題はありませんが、どのような症状でも自己判断は危険です。何らかの異常を感じたらすぐに病院へ連絡して指示を仰ぎましょう。妊娠の兆候が出るのは、人工授精のあと約2週間後です。まれに着床したときにチクチクとした痛みを感じる人もいますが、人工授精直後の痛みや出血は妊娠の兆候ではありませんので注意してください。

人工授精の妊娠の経過は通常妊娠とほぼ同じ

着床後はダイナミックに体内の状況が変わるため、妊娠に問題がなくてもさまざまな兆候が現れます。特に人工授精ともなると、自然妊娠とは違うという意識が強く出やすく、不安や悩みがつきものです。しかし、受精卵ができてから着床するまでの流れは、自然妊娠とまったく同じ経過をたどります。まずは落ち着いてリラックスすることが大切。ストレスは自然妊娠にも人工授精にもよくありません。わからないことは医師に相談して、不安を取り除くようにしましょう。
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F-visionの卵子提供プログラムの流れ

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