早く知りたい妊娠!人工授精の場合はいつわかるの?

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自然妊娠やタイミング療法の次に行う人工授精。妊娠までどのような経過をたどるのでしょうか。タイミング療法は排卵日にあわせて夫婦生活を行うだけで、自然妊娠とその流れにさほど違いはありません。一方、人工授精というと、人の手による処置が加わりますので、自然妊娠との違いが気になります。今回は、人工授精から妊娠までの流れを説明し、妊娠判定はどのように行うのか、妊娠はいつわかるのかについて説明していきます。

人工授精から妊娠までの流れは?

人工授精では、採取した精子を洗浄・濃縮して子宮内に注入します。自然妊娠との違いはこの最初の部分だけで、精子が卵子と出会って受精卵になり、着床するまでの流れは変わりません。卵巣にいる卵子は卵管采に取り込まれて卵管に飛び出すと、卵管膨大部で精子の到着を待ちます。もし精子と出会うことができれば受精卵となり、卵管から子宮内膜へ移動して着床します。妊娠は、受精卵が子宮内膜に着床した時点で成立します。精子と卵子が受精して受精卵になったとしても、子宮内膜に着床できなければ妊娠は成立しません。女性の体が胎児を育てるために大きく変化するのも、着床したあとです。妊娠が成立しなければ、次回の生理開始予定日に生理が来ますので、その点でも自然妊娠と違いはありません。

着床までは何日かかる?

子宮の中に入った精子の寿命は大体72時間、卵管膨大部で待機している卵子の寿命は約24時間です。自然妊娠の場合は排卵のタイミングがずれる場合もあるので、子宮内に精子が入り込んでから遅くても受精には3日ほどかかります。人工授精の場合は排卵日を測定したうえでタイミングをあわせますので、人工授精から1日ほどで受精卵になります。受精卵が卵管を移動する速度は遅く、1週間ほどかけて子宮内膜に到着して着床します。人によって受精卵になってから着床するまでの速度は違いますが、一般的には1週間~10日ほどで着床すると見てよいでしょう。人工授精した日から数えると、着床までにかかる時間は早くて8日後、遅くて11日後です。次回生理開始予定日は、周期が28日の人は人工授精から14日後になりますので、無事に着床して生理がなければ人工授精から14日以降に妊娠判定を行うことになります。

1週間後の診察では着床はわからない

クリニックによっては、人工授精の2日後から1週間後の間に診察をする場合があります。この時期は卵子と精子が受精していてもまだ子宮内膜には到達していないので、妊娠は成立していません。妊娠成立前の診察は、卵巣の卵胞から、卵子が排卵されたかどうかをチェックするためです。一般的には、人工授精前にエコー検査で排卵前チェックを行い、排卵日の予測を立てます。排卵日にあわせて人工授精をしたら、その数日後にきちんと排卵の有無を調べるために、卵胞の様子を超音波エコー検査などでチェックします。排卵後チェックを行うのは人工授精を始めたばかりの場合に多く、排卵の状況を確認しながら次回の治療方針を立てていきます。排卵後チェックで妊娠判定はできませんので、まずは次回の生理開始予定日まで待って、生理の有無によって判断していきましょう。

妊娠検査薬ではいつわかる?

妊娠判定を自分で行うには、一般の妊娠検査薬を使います。妊娠検査薬が使用できるのは、通常生理開始予定日から1週間経ってからです。検査薬は尿に含まれるヒト絨毛性ゴナドトロピンの量によって判定を下します。妊娠を継続させるために重要な役割を持つヒト絨毛性ゴナドトロピンは、受精卵が着床してから2、3日後に増加し始めます。早く妊娠判定を行いたいからといって、生理開始予定日より前に検査をしても正確な判定は出ません。ただし、生理開始予定日やそれより前に判定可能な早期検査薬を使用すれば、早めに妊娠の有無を判断することは可能です。ただし、妊娠検査薬での妊娠判定はフライング検査です。検査薬の使い方が間違っている場合や、不妊治療で使用している薬の影響などによって、正しい判定が出ないケースもあります。不妊治療をしていると気持ちが焦り、妊娠がいつわかるのか不安に思う気持ちも大きくなりがちです。まずは落ち着いて、焦らずゆったりした気持ちで待つことも大切です。

着床すると現れる身体の変化とは?

精子を子宮に注入したあとの受精から着床までの流れは自然妊娠と同様ですので、着床後に現れる身体変化もまったく同じです。妊娠していれば、次回の生理開始予定日がちょうど妊娠4週目に当たります。早い人ではすでにつわりの症状を感じる人もいるでしょう。女性ホルモンの分泌が急激に増え、特に黄体ホルモンの影響による身体のほてりや熱っぽさ、便秘などの症状を感じやすくなります。エストロゲンの影響で乳房も発達するので、胸が張ったりチクチクした痛みを感じることもあります。そのほか、吐き気や貧血、下腹部の軽い痛みなどのつわり症状が始まります。この中で注意したいのは着床出血です。次回生理開始予定日の頃に現れるので生理と間違えがちですが、妊娠の可能性を考慮に入れて、自分で判断をせずに必ず病院で妊娠判定をしてもらうようにしてください。

基礎体温を測っているとわかりやすい

人工授精を含め、妊娠がいつわかるのか気になっている人には、基礎体温の計測がおすすめです。生理開始から排卵日までは卵胞ホルモンのエストロゲン分泌が活発になる低温期、排卵から生理開始までは黄体ホルモンのプロゲステロン分泌が活発になる高温期です。基礎体温は排卵日の予測や排卵が正常かどうかを判断するのに役立ちます。低温期と高温期のサイクルから排卵日を割り出すことができますし、人工授精後ずっと高温期が続いている場合は、妊娠している可能性が高くなります。また、排卵日のあとに高温期が続く黄体期に、一時的に低温になるインプランテーションディップという症状が出ると、妊娠している可能性が高いといわれています。基礎体温は妊娠しやすい身体づくりをするのにも役立ちますので、ぜひ基礎体温計測を習慣にして、妊活の役に立ててください。

妊娠が確実になるのは診断後

妊娠すると体内の女性ホルモン分泌が一気に増加し、身体の形も症状も変わります。しかし、実際に着床したかどうかは、妊娠検査薬や身体の感覚だけで確定することはできません。妊娠検査薬や基礎体温、身体の変化は、あくまでも妊娠したかどうかの目安です。人工授精による妊娠がいつわかるのか、気が気じゃない人も多いかもしれませんが、まずは医師の診察による妊娠判定が大切であることを忘れないようにしましょう。
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